第二回試験紹介コーナー

フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法(空気室圧力方法)  JIS A 1128:2005

ワシントン型エアーメーター(上図)を使用し行います。

容器のキャリブレーション
1a)容器を水平な場所に置き、水で満たしガラス板でふたをする。泡を残さないように行う。
 b)水温t(℃) 容器+ガラス板の質量(m1)gをはかる。
 c)水を捨て、容器の質量(m2)gとガラス板の質量(G1)gをはかる。

    

初圧力の決定
2a)容器に水を満たしふたを表裏通気できるようにして取り付ける。ふたの裏側に水が残らない
   よう水で満たす。
 b)全ての弁を閉じ、空気室の圧力を初圧力よりわずかに大きくし、調節弁を徐々に開いて
   指針を初圧力に一致させる。
 c)作動弁を十分に開き、指針が0%を指すか確認する。
 d)不一致の場合は、空気、水の漏れを確認した後再度やり直し。
 e)0%に合わないときは初圧力の値を変更しやり直す。

空気量の目盛のキャリブレーション
3a)2a)と同様の操作を行う。
  1)専用の器具を用いて、容器内の水を100〜140mL程度取り出し、容器の容量に対する
    分率(%)で表す。
  2)容器内を大気圧にしてから閉める。空気室内の気圧を初圧力まで高める。
  3)作動弁を開き指針を読む。
 b)a)と同様の作業を行う。
 c)前記の操作を4〜5回(空気量約2%ピッチ)行い取り出した水の容器の容量に対する
    分率(%)と空気量の目盛とを比較する。

  値が一致しているときは、目盛は正しい。一致していないときは、グラフにし空気量の
  キャリブレーションに用いる。

骨材修正係数の測定
4a)容積Vのコンクリート
   
   
   

   m:容積Vのコンクリート試料中の細骨材の質量(kg)
   m:容積Vのコンクリート試料中の粗骨材の質量(kg)
   VB:1バッチのコンクリートの出来上がり容積(L)
   V:コンクリート試料の容積(L)
   m':1バッチに用いる細骨材の質量(kg)
   m':1バッチに用いる粗骨材の質量(kg)
 b)細骨材及び粗骨材をmf、mkg採取する。約1/3まで水を満たした容器に骨材を混合して
    少しずつ容器に入れ全ての骨材が水で浸されるようにする。空気を追い出す。
 c)ふたをし、容器を水で満たし計測する。この値を骨材修正係数(G)とする。

コンクリートの空気量の測定
 a)試料を3層に分けて入れ各層25回突き棒で突く。表面が滑らかになるように容器の側面を
    木づち等でたたく。3層目を終えたら定規で容器のフランジとコンクリート表面を合わせる。
 b)ふたを取り付け、注水し全ての弁を閉じる。
 c)空気量を測定する。
   コンクリートの見掛けの空気量A1とする。

   A=A1-G

   A:コンクリートの空気量(%)
   A1:コンクリートの見掛けの空気量(%)
   G:骨材修正係数